
群馬県と栃木県にまたがる両毛地域(*)で食べられている「大根そば」。

大根といってもよくある「大根おろし」ではない。盛られたそばをよくよく見ると、細長く切られた大根が混ざっている。かつて、大根がたくさんとれる冬に、そばのかさを増やすため細切りの大根を混ぜて食べていたのがはじまりとか。
館林市にある「木挽庵」の大根そばは、本物のそばのように長い細切り大根が混ざっている。生のままではなく茹でてあるので、麺のようにしなやかでするするっと食べやすい。店によっては生のまま使い、シャキシャキした食感を出すところもあるそう。消化を助ける大根は食べ合わせもピッタリ。ちょっと量が多めかなと思ったが、あっさり平らげてしまった。
両毛地域は昔から、米よりも蕎麦や小麦の栽培に適した気候風土で、郷土料理にもそれらを使ったものが多い。中でも蕎麦の栽培が特に盛んなのは、栃木県側の足利市や佐野市北部の葛生地方だそう。群馬県側の館林市は日清製粉発祥の地でもあり、館林のうどんは地元産の小麦粉を使った良品として名高い。そんなわけで、両毛地域一帯で製麺業はとても盛んなのです。数年前から、佐野のラーメン、館林のうどん、足利の蕎麦などが力を合わせ、「麺の里」としてPR。そのかいあってか、最近は麺類めあてに訪れる人も増えてきたそう。
*両毛とは、上毛(群馬県)と下毛(栃木県)を合わせた地域。群馬県東部(桐生、太田、館林)と栃木県南部(足利、佐野)の5つの市がそこに属している。
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●木挽庵
群馬県館林市西本町7-37
TEL:0276 74−1101