[料理レシピ]ほうろく焼き <福島>
ほうろく

鶴舞城の城下町として栄えた福島県三春町には、古くから寺院が多く、精進料理のひとつでもある豆腐料理が発達した。


そこで生まれた郷土料理「ほうろく焼き」は、鶴が天高く飛ぶ姿を模したという「三角油揚げ」に、地元特産の曲がりネギ(*1)を刻んで詰め、多めの油で揚げ焼きにする。カリッと焼けた油揚げは、外側が香ばしく、中はふわふわという絶妙さ。甘味噌をたっぷり塗って食べると、滋味深く素朴な味わいにごはんがすすむ。春はふきのとう味噌、夏は山椒味噌、秋は柚子味噌。四季折々の味噌で食べるのもオツだ。


ほうろく焼きが生まれたのは江戸時代のころ。藩主・秋田輝季公は鷹狩に出かけた先で、昼食のために庄屋に立ち寄った。庄屋の妻お梅が、何をお出ししようかとあれこれ考えをめぐらせた末に、油揚げをほうろく(*2)で焼いて出してみたところ、輝季公が「これはおいしい! 」と絶賛したという。


戦後、「三春にも名物料理はないだろうか」と、郷土史を調べた宿屋の主人がこの逸話を知り「ほうろく焼き」を再現。今では三春を代表する郷土料理になっている。



*1地元特産の曲がりネギとは「阿久津ネギ」のこと。郡山市阿久津地区で改良され、明治時代に誕生した。一般的な長ネギよりもやわらかく甘みがある。



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●ほうろく焼き

<材料>2人分
三角油揚げ 2個
長ネギ   1/2本(小口切り)
甘味噌   適宜
サラダ油  適宜

<作りかた>
1.三角揚げの一辺に切り込みを入れ、中にネギを詰める。
2.フライパンにサラダ油を多めにひき、油揚げの表面をカリッと焼く。
3.皿に盛り付け、お好みの甘味噌を塗り、すりゴマをふったら完成。

*ネギが出てきてしまうときは、爪楊枝で口をひと縫いして閉じてから焼きます。




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今回使ったのは、三春の大畑屋の三角油揚げ。
三角油揚げが手に入らないときは、普通の厚揚げを三角形に切って使ってみてください。




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使った甘味噌は会津若松のもの。チューブタイプでとろっと塗りやすくオススメ。





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*2「焙烙(ほうろく)」とは豆やゴマを煎るために使われた道具。小さいフライパンのような形で、この地方の農家では長い柄のついたブリキの焙烙を使っていた。こちらは、三春にある「八文字屋 ほうろく亭」の焙烙。


【2008/07/20 01:34】 | 料理レシピ | page top↑
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