
先日、神奈川県伊勢原市にある大山に登ってきました。丹沢大山国定公園の東の端くらいに位置する山なんですが、都内からもアクセスしやすくて、日帰りハイキングにはもってこい。もちろん自然もすばらしいですが、大山は古くから霊山として人々の信仰を集めてきた山で、登山の途中にはそんな歴史を感じる阿夫利神社や大山寺などの見どころもあります。
写真は山の入り口にある「こま参道」。おみやげ屋さんが軒を連ねます。

道には、工芸品「大山こま」のレリーフが。

大山登山のたのしみはコレ。山へ続く参道の脇には、その日に穫れた野菜などを販売する農家さんが。行きに買っては荷物が重くなるのでがまんがまん。帰り道にしっかり買いこんで帰るのが幸せな登山のコツです。里芋のおじちゃん、店じまい前に通りかかるといっぱいおまけしてくれました! 山ほどの里芋は寸胴いっぱいの「いも煮」にしていただきました。

こちらは無人売店。

はやとうりがありました。

お漬物にもいいですが、結構いろんな料理に使えます。今回は塩でもんでかつお節やお醤油でさっぱり和え物にしました。

今回のおもしろい収穫はこちら。「禅寺丸」という柿です。

ちょうど柿のなる時季に訪れてラッキーでした。今どき街のお店では見かけないこの柿、日本最古の甘柿としてかつてはたくさん出荷されていたそうです。しかし、タネが大きくて食べられる果肉の部分が少ないことから、タネ無し柿などの改良種に押されて、ほとんど見かけなくなってしまったんだとか。今でも大山周辺では民家の庭先などにたくさん生えていて、こうして地元の無人売店や農協などで売られています。

こんな無人売店にもなにげなくあったりして。

それにしても「禅寺丸」、なんだか不思議な名前。
気になって家に帰ってから調べてみました。はじまりは川崎市麻生区にある星宿山華厳院王禅寺という真言宗のお寺。等海上人というお坊さんが、寺再建のための材木を探しに入った山中で甘い柿のなる木を発見。その木を寺の境内に移植し、その後周囲の人々にも栽培を奨励し、広まったそう。「禅寺丸」という名前、そんな由来から名付けられたのでした。それが1214年のこと、日本初の甘柿発見は鎌倉時代だったんですね。この柿が見つかるまで、日本の柿はみんな渋柿だったというのもなんだか驚き。今でもそのお寺には原木が残っているそうなので、ぜひ見に行ってみたいです。
ちなみに小田急線の柿生駅の名前もこの柿に由来するそうで、柿生には禅寺丸を使ったワインや、柿をかたどった最中などのおみやげが。こちらも気になります。

さて、帰ってさっそく禅寺丸を食べてみましたが、ウワサ通りタネは大きめ、そしてまだ熟しきってないのでちょっと固め…。どうしたらおいしく食べられるかとしばらく考えたあと、

まるごとキレイに洗って、焼酎に漬けて柿酒にすることに。実家にも柿の木がありましたが、いつも干し柿にしていたので柿酒にするのは初の試み。おいしくできるでしょうか。できあがりがたのしみです。
何個かはもう少し熟してから食べようと取っておきました。後日いただくと、滋味深い甘さでなかなかのもの。あったかいハブ茶といっしょにお茶の時間をたのしみました。ごちそうさまでした。